2011年7月1日金曜日

2011年6月30日 実験終了

ビームは午後4時まで出るのだが、装置は今はまだ建設中の段階なので調整を行いたいということで我々の実験は午前8時に終了。

午前中は、PBさんとAHさんと議論。論文の内容でPBさんからいろいろ突っ込まれる。間違ってはいないのだが、曖昧だという点を指摘され、納得してしまう。もう一度考え直した結果、よりしっかりした解釈にたどり着く。やっぱり人と議論することは大切なことだ。それをもとにもう一度計算を行ったところ、結構きれいになった。夕方PBさんに計算結果を送る。

午後はMOさんのオフィスで実験データの解析。データのばらつきが大きくて悩む。MSさんも交えてデータ解析について確認。結局バックグラウンド補正のプログラムがうまく働いていないのではないか?という結論に。バックグラウンド補正前のデータを持ち帰ることにする。彼らがプログラムを書き直してうまく計算できたら新しいデータを送ってくれることになった。もしかすると、パルス故の未解決問題をはらんでいる可能性があるのではないか、という気がする。解析ソフトはユーリッヒスタイルを踏襲していた。0からの構築ということでいろいろ試行錯誤があったようであるが、ここまでできるようになったのは努力の結果であろう。まだバグフィックスしながらの運用だけど、かなり実用に堪えつつある。AFさんが先日実験をしてデータを持ち帰り、デーブでの読み込みをしようとしている、ということなので多分、そちらも利用できるようになるのだろう。

AHさんは4時頃帰宅の途に。その後、MOさんとPBさんと今後のスケジュールの話をする。結果9月の初旬に再度ビームタイムをくれることになった。前半は日本、後半はインディアナにいる予定の僕は、日本からはスカイプ参加。アメリカに戻った後、もし実験状況が僕がいないとどうもならないなら、行かないと行けないのかも?もっとも、そんな状況はほぼないと思うけど。

今回の実験の感想を列挙すると、
線源は不調であった。
試料が今まで知らなかった振る舞いをする可能性があることに気がついた。
装置の強度は、普段使っているものとそんなに変わらない(800kW程度)。少なくとも全体の測定時間はあまり変わらない。今の最高出力になると若干こちらの方が強いということになる。線源強度に応じて今後まだ強くなり得る。
建設中の装置だが、随分使えるようになっており、まだいろいろ調整や修正が必要だろうが、一年後にはかなりなじんでいるのではないか、という印象を受けた。また使いにこよう。
パルスなりの測定の難しさがあるように感じた。測定の経験を積む必要がありそうだ。
データは使えるようになるであろう。初めてのパルス実験でいろいろ試みてみたが7割程度は成功、としてよいのではないかと思う。

晩ご飯はOutbackでマヒマヒを頼む。塩辛くて、家族で少しずつ分ける程度でちょうど良かった。肉はおいしかった。

研究所のホームページに、OYさん、MKさん、ANさんの写真が掲載されていた。かっこいいよ!日本の装置が動かないことに対するアメリカ側の計らいもあった実験なので彼らの感想が注目されたのであろう。コメントも掲載されていた。興味のある方は是非そちらも参照ください。それにしても、MKさんは以前もホームページに写真が掲載されていた。注目の実験研究者といえる。

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