2009年3月31日火曜日

31Tu. 帰米

アメリカに戻ってくる事はなんて言えば良いんだろう、といつも悩む。

日本での日程を終えてアメリカに戻って来た。日本での29日以降の事と、帰米後のこと。

29日は、午前中、HSさんと一緒にKS君の論文についての議論をした。急遽サンシャイン60の展望台で行うことになったのだが、天気もよくて眺めもよく、議論も良かったのではないかと思う。ところで、28日の夜は、飲み会中にどうしようもなく眠くて30分程熟睡してしまい、その後復活。ホテルに戻った後、どうにも眠れず、結局朝まで一睡も出来ないと言う恐ろしいことになってしまった。。。

午後、物理学会の会場に顔を出し、直ぐ池袋駅にもどり、K大のMHさんと合流、アンデルセンで議論した。僕が質問したいことがあると言う事であってもらって、いろいろ質問して情報を提供してもらった。その席で、MHさんからも質問があったのだが、それは昨夏の研究会で少し触れた議論について正確に把握したいから、と言うものだったのだが、どうやら僕が勘違いしているらしいことを指摘され、赤面ものだった。やっぱり、思い込みって怖い。

その後、夕方にアメリカでお世話になったHIさん、TTさんと合流して、久しぶりに飲み、八王子へ移動しHIさん宅でご厄介になった。

30日はHIさんの職場であるTY大に見学に行く予定だったのだが、朝から高熱で、動けず。いわゆる無理がたたった自爆熱。結果、その日一日をHIさん宅の寝床で過ごすことになってしまった。夕方にはS大のYKさんとも会う予定だったのだが、キャンセルとなってしまった。

31日の朝、体調は万全とは言えなかったが、薬を服用して熱を抑え、なんとか空港までたどり着いたのだった。南大沢から成田までバスを利用したのだが、道路もそんなに混んでおらず順調に成田にたどり着いた。空港の搭乗口まで行くのが割と大変で額に汗する始末。体調不良はつらい。しかし飛行機に乗る頃にも熱はぶり返さず順調にフライト。珍しく酒も口にせず、ひたすら体力の回復に努めた。その甲斐あってかワシントン到着後も熱はなく、普通に車を運転して帰る事ができた。飛行機では一睡もせずずっと映画を見ていたので、自宅で少し静養。夕方子供たちが帰ってから裏庭の掃除をした。

夜、メールを見ると、何やら研究所のguest researcherの手続きに関する事で今日中に連絡が必要だったらしい事が判明。日本に居るときは4/2までに手続きをすれば良い、と言う事だったので安心していたのだが、期限が短くなったとの事であった。熱で魘されていた事、フライト中だった事などで情状酌量の余地は十分あると思うが、明日職場でどれだけ書類を作らねばならないのか戦々恐々である。戻って来てすぐにメールを見とけば良かったと反省しきりだ。それにしても最近、締め切り直前での重要事項の連絡が多くて困ってしまう。

いずれにせよ、戻って来たので明日からは平常に戻る事となろう。日本でお世話になった皆様、本当にどうもありがとうございました。

2009年3月28日土曜日

28Sa. 講演終了

27日、28日と講演をした。27日は、膜のダイナミクスの話で、講演終了後、理論の人たちがいろいろと質問に来てくれた。好評だったのだろうと思う。28日は本題の講演だった。準備不足が少々否めず、評判としては、良し悪しだった。でも、終わってしまったので仕方がない。この28日の講演は、受賞講演で、本来なら会えないような人も聞きに来てくれたのはとてもよかった。物理学会なので、いろんな人にも会えて、とてもよい。たまに帰ってくるのは悪くないなぁ、と思う。物理学会から賞をいただいたので、今後のプレッシャーは増えないではないが、平常心で今後も精進していきたいと思う。

これまでお世話になった皆様、大変ありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2009年3月26日木曜日

26Th. 日本到着

14時間のフライトを終えて、日本に到着しました。昨夏以来の日本。東京はやっぱり人ごみです。最初の発表は27日だから、準備する余裕はあるや、と思って、出発した25日朝。到着したらもはや26日の夜。うーん。あんまり時間はないですね。とりあえず、少し練習をしましたが、やはり眠い。

今夜は、お寿司をいただきました。六本木駅周辺をうろうろして見つけた小さな回転寿司や。それでも、十分おいしい。久しぶりにおいしいすしを食べながら、家族に悪いなぁ、と思ったり。まぁ、仕事だから勘弁してね。

アメリカからの飛行機では、NIHにて働いていらっしゃる方々とご一緒で、楽しく過ごせました。お世話になりました。機内では、映画を二本見て、後は論文読んだり。あまり寝ることもできませんでした。ふと飛行機の下を眺めたら、流氷が見えてきれいでした。考えてみたら、今まであんまり気にしていなかったなぁ、と思いつつ写真に収めたのですが、電池切れでパソコンにつなげませんでした。

さて、明日からは学会。いろんな人と話したり、実験ねたを仕入れたりしなくっちゃ。

2009年3月24日火曜日

24Tu. 旅行前日

午前中、うちの施設のexpansion projectに絡み、NSE装置が移設するので、その移設担当の施設の人と装置の詳細について打ち合わせをした。その後、装置担当者3人で、今後分担する事などを相談した。

発表の最終準備をし、読み物のプリントアウトなどをして、早めに撤収した。自宅で持って行く荷物を詰めた。どうやら日本は週末冷えるらしいので、暖かい格好で行かなければ。

また、数人の方に、物理学会であって話が出来る様にメールを送っておいた。

さて明日は飛行機である。成田空港のA滑走路も使用できる様になったようなので、無事到着できることを祈るのみである。

2009年3月23日月曜日

23Mo. 旅行準備

週末は実験と家庭サービスとなんとか両立しながら過ごし、本日の朝、実験は無事終了。解析の結果、求めていた様な運動はないらしい、という事がわかった。少し残念だが、そういうのが見られるかどうかを調べるだけでも充分楽しい実験だった。

今日からAPS組も全員職場復帰。いろいろAPSのことを聞いたり、実験の様子を喋ったりしていた。

発表準備をしつつ、旅行準備に勤しんだ。プリントアウトするもの、レンタルコンピュータのセットアップ、留守中にお願いする事の手配等。

大体準備もできて来たかな。成田空港では滑走路が使用出来ない状態が続いていたようだが、そろそろ解消しただろうか。明日は、直前に行っておくべき事をしっかりチェックしてボスと話をして、水曜日には飛行機だ。持って行く荷物の準備は明日の夜だなぁ。スーツが無事入るかどうか、それだけが心配だ。

2009年3月20日金曜日

20Fr. oral talk

朝からデータ解析などを行った。やっぱりデータは奇麗に出ていて、測定は段々佳境に近づいて来ている。明日の朝には、真に求めているデータが得られるかどうかがわかる。楽しみ。

原子炉は日曜日で止まる予定だったので、それなりの測定をかけていたのだが、本日、月曜の朝6時か9時頃まで動くと、アナウンスがあった。12時間程得したことになる。それを踏まえて、もう一点、不完全だが条件を増やした。測定をかけている時に、プログラムのバグを一つ発見した。測定には余り影響がなかったので良かった。もっとも、気がつくのが後少し遅れたら、やばかったかも。作者はAFさんなので、彼がAPSから帰って来たらその旨伝えよう。

KS君から、データ解析の進捗についての連絡があり、うまく行けばこれもまた面白い話になりそうだ。

YKさんから先日のメールについての返事があった。彼も忙しいようであるが、すんなりと情報が受け入れられた所を見ると、理解しやすい話の流れなのだろう。

5月にオークリッジで行われる中性子の国際会議にoral preferで登録していたのだが、本日連絡があって、oralとしてプログラムに組み込まれた事がわかった。嬉しい限りである。しっかり準備して行こう。今度の日本での発表でその反応の程度を見ることができるので、そのときの話を参考に再び構想を練ることになろう。

夕方帰ろうと思ったら、ガイドホールにMKさんがいたので少ししゃべった。彼女ももうすぐ帰国である。

夜、自宅に戻って子供たちを寝かせた後、論文書きに勤しんでいる。結構奇麗なデータを並べられたが、内容はどうであろうか。これから読んでみる。

2009年3月19日木曜日

19Th. 静かに一日

朝から引きこもり。日本での発表準備をしていた。AFさんから論文原稿が届いて、コメントを求めていたので、直に読んでコメントを送った。

午後、解析と発表準備とを続けた。発表準備は9割り方できた。細かい所を調整すれば後はなんとかなるだろう。実験データは順調にでている。思っていたのと少し違う振る舞いが出て来たりしている。最終的にどうなるのか楽しみである。

夕方、KHさんの送別会が自宅であるので帰ろうと思ったら、TKさんから電話がありしばらく話をしていた。その後、自宅に戻りKHさんの送別会でNJ会メンバーが集まった。急な集合要請だったにもかかわらずみんな来てくれた。送別会としてはどうなのか分からないが、楽しく送別出来た。最後、握手して別れた。またいつか会いましょう。

2009年3月18日水曜日

18We. きれい

今やってる実験のデータがきれい。凄くわくわくする。やっぱり、すごくいい環境にいるんだなぁ、とつくづく感じる。是非良い論文にまとめたいものである。実験は長時間のスキャンなので、時々装置と試料の様子を見に行く事と出て来たデータを解析するくらいなので他の事をする余裕もある。

日本での発表のうち、一件はほぼ完成した。もう一件は40%程度か。なかなかモチベーションが上がってこない。やばい。なんだか、それよりも今実験しているのをまとめたいと言う気持ちがうずいてしまうのである。。。

夕方散髪に行って自宅に戻ったのだが、どうにもわくわくするので、論文を書き始めてしまった。introを一気に書いたが、読んでみると、やっぱり文脈が悪いなぁ。。。

先ほど、MSさんがincoherentの論文を投稿したと連絡があった。こちらも奇麗に仕上がったのだが、さてレフリーはどういう反応をするだろうか?

2009年3月17日火曜日

17Tu. バグ再び

MSさんから論文原稿に対するコメントの催促があったので、急いでコメントを送っておいた。夜には返事が来て、それにも返事を返しておいた。

日本での発表準備をしながら、今回のデータを解析していた。ある程度思ってるようなデータで良いのだが、早く次が見たい。その解析中、以前測定したYKさんのデータを思い出した。あのときも膜の弾性を測定したのだが、なんだかおかしな振舞をしていたのだ。そのデータを見て、今回得られているデータとあわせて考えてみると、同じような振舞が見られているらしい事がわかった。データは完全ではないのだが、その振舞を見ている事は間違いないだろう。ということで、ざっと見積もって、YKさんにその旨連絡した。

2007年に測定したデータを今回のデータにあわせてプロットしてみた所、どうもおかしい。緩和係数の値が数倍違うのだ。何でかなぁ、と思いつつVGSさんの事を思い出した。まさか、と言うつもりで再度解析してみたら、大まかに重なるデータが得られた。これもバグの問題だった。以外に大きな違いが得られるのは困り者である。皆きちんと再解析していてくれると良いのだが。

夕方、もうすぐ日本に帰国するKHさんと会っていろいろと話をした。彼は因島の出身で郷里が近いので親近感も覚えていたのだ。その彼も日本に帰ると言う事でまた寂しくなる。勿論、日本での訪問先がまた一つ増えると言う意味では良いことなのだが。

夜中には日韓戦、と思って楽しみに待っていたのだが、ESPNではずっとバスケットボールを放送している。昨日はキューバvsメキシコをやっていたので、今日もやると思ったのだが。残念。御陰でデータの最解析は終わったのだけど。。。

2009年3月16日月曜日

16Mo. 順調

朝、comcastの請求書を見ながら、なんでそんな金額になるのかと、問い合わせた。なかなか伝わらなかったが、最後にはなんとか分かって良かった。ついでに電話のノイズがひどいからと相談したら、とりあえず、技術屋さんをよこす様に手配をしてくれて、さらに、電話担当の人につなげてくれた。電話担当の人は、何言ってるかよく分からなかった。それにこちらの話もあまり聞く気がなかったらしい。さっさと切り上げた。

職場に向かってたら、交差点のど真ん中にパトカーがやって来て、いきなり止まった。何事かと思っていたら、どうやら交通整理をしていたらしい。その後、パトカーに守られた黒い車の一団が。大統領だったのかな?

午前中は、論文を読みつつ、先週迄の実験の片付け。一瞬小角散乱のセルが見当たらなくて焦ったが、全て見つかって、元に戻した。VGSさんの試料をpolymer divisionに持って行き、DSCの測定をお願いした。その後は、いくつかの論文とにらめっこしながら講演の論文のストーリーを考えていた。

また、MSさんからの論文原稿に目を通した。どう言うコメントを送れば良いか少し考えている。午後と夕方には測定の条件変更をして後は、うまく行けば日曜日迄連続測定だ。

今週はAPS(アメリカ物理学会)なので、人が少なかろうと思っていたが、思ったよりは沢山人が残っている。

15Su. NSE実験

日本がキューバに勝った。良かった。ちょっとしか見れなかったけど、なんか、キューバはあんまり強そうに見えなかったなぁ。

今日も実験で、午前中一旦周辺磁場環境が変わる、と言うので測定を止めて、再度スタートさせた。磁場環境変化の影響はロスタイム20分を除いては、ほとんどないようだ。

夜、実験条件を変更した。その後、変更前のデータを解析してみた。予想通りな部分と予想に反した部分の触りが見えている。今後1週間でその辺りがはっきりしてくるだろう。やっぱり、実験やってるときは結果が楽しみで仕方がない。

また、日本での発表のうちの一件について85%くらい完成した。もう一件の方は、10%くらい。準備が進んでる方が最近やってる研究で、10%程度の方は以前の研究のまとめ。でも、実はこっちが本題で日本に行くのだが、過去の研究になるとやはりモチベーションが少し下がってしまう。ただ、今回はそんな事言ってられないので、しっかり作らなければ。

2009年3月15日日曜日

14Sa. NSE実験終了&開始

VGSさんの実験は様々な紆余曲折の結果、意味ありげな結果が得られ、最終的にはストーリーになりそうになった。脂質系のNSEについても、僕自身、大分理解が進んだような気がする。彼女といろいろ議論しているうちに、新しい実験計画についても考えついた。もっとも、それは僕の進めている別の研究の理解が進んでからなのだが。

その研究についての実験を夕方から開始した。

また、日本物理学会での発表原稿を作り始めた。最近うちの研究所では、海外に自分のパソコンを持ち出せないので、windowsを借りて行くことになるのだが、それではkeynoteで作ったプレゼンが使えない。keynote→powerpointの変換をすると、時々おかしなことになるので、念のため新たに作り直すことにした。全体のストーリーも再考して作り始めたのだが、うまくしゃべれると2件ともそれなりに面白そうな話に仕上げる事ができそうかな、と思えた。

MSさんからincoherentに関しての進展の連絡があり、改訂版の論文原稿が届いた。検討せねば。

2009年3月13日金曜日

13Fr. バグ

朝職場に顔を出すなり、去年のデータの解析を行う。なんと、去年測定したデータの結果が変わってしまった。いろいろ検討した結果、去年解析した時にはソフトのバグがあったのだが、それに気づかずにいた、という事が分かった。これまでそのバグの影響は殆ど無いと思っていたのだが、意外に大きな違いがあったので皆で驚いていた。とにかく、解析をやり直した所うまく行く事が分かったので、事なきを得た。

膜の運動について少し詳しく調べてみたら、いくつかシミュレーションの論文が見つかり、そこに、知りたい事がいろいろ書いてあったので論文読みにふけった。

夕方、明日から始める自分の実験の為の試料準備をした。

12Th. 去年のデータ

今日は悪いニュースからだった。去年測定したデータと今年測定しているデータの整合性が良くないというのである。この点は多少気になっていたのだが、まぁ、そういうものなのだろうと思っていたのである。共同研究者らは納得出来ないらしく、再測定をすると言う。まぁ、確認の為なら良いんじゃないか、と同意した。夜になり一部の測定の結果が出たので、見てみると…同じ試料なのに違う傾向が見られる。困った事になったと思いつつ、今回のデータと去年のデータを比べてみたら、去年のデータが何やらおかしな振る舞いをしている事に気がついた。去年のこの実験のときは、体調が悪くて自分で解析する元気がなかった事を思い出す。結局夜中迄かかってVGSさんと議論した結果、明日の朝去年のデータを再度解析してみる事になった。その間、測定は継続する。科学研究とは、一筋縄では行かないものである。

それ以外には、Indiana大学に提出する報告書の原稿を作ったり、日本での発表に関して、過去の発表原稿を見ながらストーリーを考えたりした。物理学会では座長もする事になっているので、担当の人達の要旨をダウンロードして、勉強に備えた。それにしても、ざっと読んでみた限りでは、過去の発表の流れをついでの発表、というものも多々あり、3年も(もっとかな?)参加していない学会だから、分からない事も多かろうなぁ、と心配になった。まぁ、なる様にしかならないであろう。でも、プログラムを見ていると、知った名前が割とあって、皆に会える事が楽しみになって来た。今回は実家迄は立ち寄れないので、両親は不満もあろうと思うのだが…

2009年3月11日水曜日

11We. 頭痛

午前中はまだましだったのだが、昼食前くらいから段々頭痛がして来てしんどかった。

朝メールを開いたら、TM君から実験結果についての報告があった。追って、MSさんからメールが来て、論文が改訂されていた。少し考えて質問を送っておいた。

VGSさんやAFさんと実験経過や過去のデータとの整合性などについて話し合いをした。DSCの結果も届いて、今の組成で問題なく測定できる事がわかった。昼食後は暫く自分の研究のことを考えていた。その後、ZY君の論文原稿を読んでいたら、書き方がかなり変更されていて、しかも論点が変わっていた。途中まで読んで、その点を正すメールを書いておいた。頭痛も段々ひどくなっていたのでぼちぼち帰ろうかとしていた所、VGSさんがやって来て、データについて議論する事に。膜のダイナミクスの見え方について教えていたら、何となく自分の実験結果を紹介することになった。面白いと言ってもらえたので良かった。その結果も加味しながら今測定しているデータについて考えて、ある程度話の持って行き方も見えて来たようだ。

その後、どうにもやる気になれなかったので、自宅に戻り、ベッドに潜りつつ2編の論文を読んだ。

2009年3月10日火曜日

10Tu. ゲラ校正

朝、研究所の論文チェックが帰って来ていたので、ZY君に連絡した。その直後、その論文のゲラ校正が届いたと、DPBさんから連絡があった。早速ゲラ校正を開始。途中いろいろと中断される事があり、結局終わったのは夕方だった。

その間、スピンエコーの試料交換やら、Polymers divisionに出向いてDCS実験の打ち合わせ等を行った。小角の解析や発表の準備はなかなか進まないなぁ。。。

09Mo. SANS解析

小角散乱の実験が土曜日に終わり、データ解析を行った。相変わらずデータのfittingが難しい。というわけで、今日は一日どうやって解析するかを考えていた。合間に、スピンエコーのセッティング交換や、試料の準備等を行っていたら、一日が終わった。

丁度日本から会社の人が実験に来ているので、昼食を一緒にカフェテリアでとった。

そろそろ発表準備を始めないとヤバいなぁ、と思い始めた。

2009年3月7日土曜日

06Fr. SANS & NSE実験開始

朝職場に行ったら、試料の準備ができていないことが判明。急いで試料準備を始めた。何でも、木曜日にやった調整が今イチだったらしく、やり直していたら時間切れになった、ということらしい。試料準備、セル準備、装置立ち上げ等をAFさんと二人でこなし、NSE測定を10時頃開始。最初は分解能測定なので試料は不要だから問題はあまりなかった。試料準備を続け、3時頃SANS測定を開始。実験が軌道に乗り、時間が出来た所で昼食?となった。5時頃だった。やっぱりSANSはなんだかんだと忙しい。

9時頃一旦家に帰り、11時頃再び実験に。SANS結果をざっと解析したら何やらシグナルが変。丁度、ILLからLPさんが来ていて、そんな夜にもいたので、ちょっとチェックしてもらった。どうやら解析の間違いらしい事が分かり、その後やり直してみたら問題なかった。何が違っていたのか全く分からなかった。不思議だ。

結局1時頃帰宅。土曜日も測定が続くが、午後迄は職場に顔を出せないので、VGSさんに後の事をお願いした。

2009年3月5日木曜日

05Th. セミナーと実験準備

MIさんの実験の試料が届いた。冷凍庫に保管。

午前中は、Polymers divisionであったセミナーを聞きに行った。固体NMRを使って、ペプチドだかアミロイドだかの構造を決めた、と言う話だった。ファイバーを作るのだが、そのファイバーのマクロな形態が数種類あるのだそうだ。分子が3回対称を作って、それがファイバー状に伸びていると言うのが、どうやら、一番良く出来やすいものらしい。ちょっと不思議だった。

午後は、明日からのSANSとNSEの実験準備。この実験は、ISISのVGSさん、当研究所のHNさん、AFさんと僕で進めているもので、2回目の実験である。出身地がそれぞれ、スペイン、アメリカ、イタリア、日本ってことで、外国暮らしならではの共同研究である。このメンバーでの実験は楽しい。今日は、ベシクルを作る作業を行った。明日にはVGSさんも合流して賑やかに実験がスタートになる見込み。この試料、DSC測定も行いたいので、午前中のセミナーの後、DSCを借りる算段を相談したかった、と言うこともあって、セミナーを聴きに行ったのである。DSCは来週には出来そうな感じだった。

2009年3月3日火曜日

03Tu. interview

また一つ歳をとった。

今日は午後からinterviewがあったので、午前中はその準備に追われた。interviewというのは、うちの研究所のscience writerがやってきて、アメリカ物理学会でいくつかの研究について一般の人に説明する、ということで、東京からやってくるKM君の発表について話を聞かせて欲しい、というものであった。彼の研究は、とにかくどこに出しても目を引くようで、こちらの人はみんな気に入っているようだ。午後からしっかりと説明して、彼が彼なりの原稿をおこし、それを見せてくれる、と言うことになった。少々緊張していたが、このscience writerは倉敷に2年程いたことがあるそうで、僕のおかしな英語に楽しそうにつきあってくれた。

また、DBさんから届いたものについても話をしたが、やはり時既に遅しで、もう余白がないような印象であった。やっぱり、打診があったら、さっさとストーリーを伝えないと難しいようだ。

その後は、自分の研究に関していくつか論文を読んだ。1990年頃から現在までに関連の深いいくつかの論文が出ているので、それを全て読むつもりで読み始めた。今日は、Israelachviliの論文とLipowskyの論文を読んだ。その後、Israelachviliの教科書にも目を通してみた。勉強してみると、やはり既に議論はあるようで、それらをうまく使って今回の実験結果を説明する構想を考えつつ論文読みにふけるのであった。