2009年7月31日金曜日

31Fr. やっぱり難しい

先日再投稿した論文について、今日またeditorから連絡が来た。それによると、レフリーの一人はまだ納得しておらず、結局、三人目のレフリーの所に送られた、のだそうだ。やっぱりこの雑誌は簡単ではないなぁ。

OYさんの実験は引き続き進んでいるのだが、時々電源の調子が悪くなる様で、所々使えないデータが出てくる。可能なら来週当たりチェックしたい所だが、実験詰まってるし、できるだろうか。

研究所内の車の駐車許可証の義務づけが来週月曜から始まる、ということで、今日許可証を取りに行った。丁度車に乗って、自宅に止まってる二台目のナンバーを見に行こうと研究所を出た途端。大雨。トルネード警報。土砂降り。ものの1分で前が見えなくなり、5分後には道路水たまりだらけ。偉い目にあった。事故無く研究所へ戻り、少々ぬれたが無事許可証ももらえた。それにしても、凄い雨だった。2時間後には晴れて、また暑くなった。

30Th. OYさん帰国

先日再投稿した論文のレフリーコメントが送られて来る物と思っていたが、なんでも、コメントが不十分だったので再度レフリーにコメントを求める、とか言う事になったらしく、もう少し待て、という事になった、というのが29日の事。

今日は、YSさんから論文を投稿した旨の連絡があった。

OYさんの実験も終わりに近づいて来た。今は低温の測定をしており、これが終わったら高温にあげて最終温度の測定になる。順調に進んでおり、データも綺麗。OYさんは、本日の午後の便で日本に帰国された。

多くの時間は、論文読みに集中した。

2009年7月28日火曜日

28Tu. Newton

今日のタイトルは、Newtonです。Isaac Newtonのこと。論文を調べていたら、Newtonが書いた本がreferenceしてあった。ネットで調べてみると、google booksでダウンロード可能だった。なんでも、アメリカではこの本(タイトルはOpticks)はpublic domainにあり、誰でも閲覧可能とのこと。ただし、国に依っては著作権がキープされてる場合があるので、利用するときは注意するように、という但し書きがあった。最初の方をざっと読んでみたのだけど、理解可能な英語で書いてあるんですねぇ。1700年代の本が読める、というのは一種感動でした。また、Newtonが興味を持った事を形を変えて今僕が研究している、というのも研究者ならではの醍醐味かもしれない。尤も、僕の問題意識は既に過去の物で、新しい問題を含んでいる訳ではない、という可能性も否めない訳ではあるが…まぁ、いろいろと考えてみよう、と思う。

OYさんの実験は順調に進んでおり、最終日迄のスケジュールも見えて来た。このまま装置のトラブルがなく実験が続く事を願う。

先日再投稿した論文のrefereeコメントがeditorに届いた、ということが、web siteに掲示してあった。明日には其のコメントが僕の元に届くのだろう。上手くいっていて欲しい。

今週始めに長女が熱を出したのだが、それが三男にうつったらしく、彼は今高熱にうなされている。可哀想に。早く良くなれ!

2009年7月27日月曜日

27Mo. カニとコメント

日曜日の午前2時出発、午前4時過ぎ現地着で、かに釣りしてきました。えさは鶏肉のドラム。これをひもにくくりつけて海に沈めます。ちょっと引っ張ってみると、カニが引っ付いています。それをそうっと寄せて来て、最後は網ですくいます。こういう原始的な釣りですが、カニがかかってると割と面白い。午前6時頃ピークを迎えた食いつきも、明るくなって来ると駄目になりました。釣果は3匹。うーん。今イチ。もっと釣れたんですが、サイズ制限があり、持ち帰れなかったのです。

月曜日、朝からデータチェック。まずまずのデータが出ている様で、実験も順調。午後、データを見ながら最終的な方針を話し合い、測定を継続する事になった。

ZY君の論文にレフリーコメントが帰って来た。過去最悪のコメントで、当然reject。この研究は僕は手伝いでイニシアティブはとっていない。しかも、ちゃんとした?研究者がついているわけで、かなりな部分信用していたのだが、どうやら前提におかしな事があるようで、そこまでちゃんとフォローしていなかった僕としては、さもありなん、なコメントだった。ただ、彼らはショックを受けているだろうから、そのフォローがまた大変かもしれない。それにしても、やっぱり気になった事はばんばん突っ込まないと駄目なんだなぁ、ということを痛感した。そういう意味では責任も感じる。ここからどう立て直して行くのか、時間もない中でなかなか大変な事である。

2009年7月24日金曜日

24Fr. 賢い人は賢い

以前論文を書いていた時、Vrijという人が考えた理論を使った。最近それとは少し違う研究をしている。今日、いろいろ文献検索をしていたら、どうやら、60、70年代に今僕が研究している事の理論を考えていたグループがあったらしい。その中心人物がまたVrijという人。同一人物かどうか迄は調べていないけれど、活躍時期は近い。賢いなぁ。ただ、その理論は少し古いので、そのまま今の研究に使えるとは思えない。彼がやった事をしっかり調べなければならない。という訳で、光明が見えつつも、割と古い問題である事が分かって少々複雑な思いがする。

OYさんの実験は、順調に進んでおり、明日には最初のデータ解析が出来そうだ。データはきちんと出ていそうで、この実験に関してはあまり悩まずとも良さそうだ。試料が良い事とどうやら実験条件が当りである、という事が大きい。後は出て来る結果が以前の結果とconsistentであればオッケー。という訳で明日の解析が待ち遠しい。

帰り際、同部屋のJSGさんに週末の予定を聞いてみた。彼はAnapolisに行くらしい。いい所なのかどうかを聞いてみた。Baltimoreに比べて、街の規模は小さいが、町並みが綺麗で散歩するのにいいのだそうだ。少しヨーロッパを感じさせる町並みだとか。まだ行った事が無いのだが、彼には行く事を勧められた。という訳でこの夏の何処かで行って来よう。

先日出版されたMSさんとの共同研究「非干渉性小角散乱強度の見積もり方」の論文をこちらの装置の所に情報として載せてもらおうと思ってPBに連絡していたのだが、それについて、セミナーをしないかと言われた。発表した事が無いので原稿を一から作らなければならないが、いずれ話をさせてもらおう。

2009年7月23日木曜日

23Th. 実験開始

今日から原子炉が起動して、実験開始となる。朝から準備をし、測定を開始した。実験は、OYさん達の実験で、彼らは今日の夕方に到着予定だ。試料を別途郵送してもらっていたので、それをセットし、測定を開始した。大まかには順調に進み、測定したい条件も直に見つかり、彼らが到着した夕方には、順調な状態になっていた。後は、データを見つつ、どう言う条件で測定するかを考えればいいだけである。

実験の合間には、論文の構想を練ったり、SAXS実験の構想を練ったり、次のSANS実験の構想を練ったりと、いろいろと考えていた。まだ結論は出ないが、これらの実験結果は9月の会議の題材になりうるので、しっかりと考えて実験しなければならない。

2009年7月22日水曜日

22We. 落選

昨日の事になるが、9月にイギリスで開かれる小角散乱国際会議の発表がoralかposterかの発表があった。残念ながら、ポスターになった。内容は面白いと思うんだけど…。ともかく…。KMくんの発表はoralになっていたのでそれは、とても良かった。KS君のは結論がペンディングされてた。多分、誰かがキャンセルしたらoralにしてもらえる、という事なんじゃないかと思う。

昨日は、DNさんと少し込み入った話もした。今後の身の振り方を真剣に考えなければならない時期になったようだという事を確認する事と、それをDNさんに伝える事が目的だった。彼の僕に対する評価もきちんと言ってもらった。彼曰く、「子供の事は僕にはわからない。でも、君はここにいるべきだ、と僕は思う。しっかりと考えて結論を出して欲しい。」このままアメリカに居続けるのか、それとも日本に帰る事を考えるのか。子供の年齢の事もあるので、まじめに考えなければならない。この結論は難しそうだ。でも、考えてみれば、渡米するときは、「三年以内にクビになるかも」と思いながらやってきたものだった。思った通りに事が運ばない事も多く、苦労も多かった。でも、研究に関しては、その質は格段に上がった気がする。がむしゃらに(読者の方でそうでもないぞ、と思ってらっしゃる方、僕的にはがむしゃらなのよ)頑張った結果、「いて欲しい」と言われる様になっている事はとても誇らしい事である。この様な経験を踏まえて、今後どうするのか。夜も眠れない…

今日は、朝からフルペーパーの修正をしつつ、実験の申請書の採点結果等をチェックしたりしていた。今回僕が書いた申請は当落線上にありそうだ。KS君の代理の方は今の所高評価だったので採択になりそうだ。発表はポスターでもいいけれど、実験時間は確保したい所だ。その合間に、ANAカードのとあるセクションの人から電話がかかった。「今日ヒューストンに行って買い物したか?」という事だった。もちろん答えはno。「誰かに情報を盗まれてるかもしれないので、このカードを凍結しました。」と。こういう事ってあるんですね。不便ですが、きちんとチェックしてくれているのは有り難い。でも、使い込まれたのかどうかまではその場で確認出来なかった(英語力の無さ)ので、明細が届く迄は安心は出来ないのだが。午後は、明日から始まる実験の為に、装置の立ち上げと試料のセットをした。でも、真空ポンプが無かった(試料環境グループの所で使われてた)ので、それだけは明日にペンディングにしたが、おそらく大して問題にはならないだろう。もちろん、明日の朝には返してもらう様にキチンとお願いだけはしておいた。

それにしても、再投稿した論文のレフリーコメントがなかなか届かない。レフリーの方はお忙しいのだろう。と思ってたら、今日そのレフリーにreminderがeditorから送られたと書いてあった。お忙しい所を急かされるのもまた大変な事ではある。でも、僕としては早くコメントを知りたいというのも事実。というわけで、レフリーになったら、それなりに優先して仕上げないといけないな、と自戒する訳である。

2009年7月20日月曜日

20Mo. デスクワーク

今日は朝から、YSさんの論文を眺めて内容を理解して、自分なりに修正して夕方メールで送った。集中してやったのだが、かなりいろいろ調べながらやったせいか、ほぼそれだけで一日が終わってしまった。

その他に、明日のmeetingの資料を作ったり、TKさんに打ち合わせのメールを送ったりした。

2009年7月14日火曜日

14Tu. Highlight

研究所から出されるanual report。基本的には、highlightで形成されている。このうちの一つにZY君の研究を載せる事になっていて、その原稿の〆切が昨日だった。今日は、editされた原稿が帰って来て、それのチェック等をした。

また、次の論文の構想を練ったり、いろいろとjournalのことを調べたりした。impact factorを考えて投稿するjournalを決めようとすると、何となく、おかしな事になる。やっぱり、内容にそった雑誌に投稿するのが背伸びする事も無く最も良いのだろう、という結論に至り、その結論は、以前から持っている物と変わらなかった。

OYさんに試料缶を送る手続きが出来た。後は無事到着し、返送を待つのみである。その実験に向けて、こまごまと調整しなければ。

その他は、実験の技術審査。担当する物全てにざっと目を通し、問題になりそうな物を一つずつ丁寧に考える作業である。今週末が〆切なので一日数件ずつ結論を出す、というペースで間に合いそうだ。

夕方、AFがやってきて、「やる気にならん」と言うので、早々に一緒に自宅に戻る事にした。少し前に、自宅でぐんぐん育っているバジルをあげる約束を奥様としていたのだ。自宅に戻り、ビールを飲んで、バジルを渡して彼は帰って行った。また、10月に彼は日本に行くので、日本観光の参考になる情報をそろえる事を約束した。

13Mo. 怠け気味

最近、ブログ更新が怠け気味ですが、自宅に帰ってからの自堕落な生活が問題です。ネットの麻雀してみたり、ゴルフのパットの練習してみたり…

さて、最近の出来事はと言うと、ガイドホールの拡張工事に伴う、いろんな工事が目白押しです。大きな所では、新しい建物が居室の目の前でどんどん作られており、だんだん景色が悪くなって行きます。細かいながらも影響があったのは、冷却装置の移動。ほんの数メートルしか移動していないのに、冷却水は止めねばならず装置が心配になります。

先週再投稿した論文については音沙汰なく。あっさり返事があれば、掲載許可だと思うのですが、そうでない所を見ると、レフリーは納得していないのかもしれません。ZY君の今日〆切のhighlight原稿はなんとか出来上がり、提出にこぎ着けました。

OYさんの実験に伴い、試料缶を郵送しようと思うのですが、諸手続きで思う様にいかず。。。

今後のスケジュールを考えてみたり。次の論文を書いてみたり。

やっぱり、実験で忙しい日々の方が充実感はありますね。

そういえば、廊下でMRさんとすれ違い、J-PARCの完成披露式典の様子を聞きました。大勢の人々で盛況だったし、彼は満足していたのですが、講演会のほとんどが日本語でその通訳が無かったと聞きました。逆に英語の講演は日本語への通訳があったそうです。せっかく海外から大物が来てるんだから、同時通訳のイヤホンくらいあっても良かったのでは?と思います。聞く所、外国人は150人くらい来ていたとか。J-PARCへの期待を感じます。が、僕自身は蚊帳の外なのでそういう情報を聞きながら、MKさんが日本に帰った事による、日本情報の激減に一抹の寂しさを覚える今日この頃。まぁ、研究者ですから、そんな事言ってないで、自分の研究をすればいいんですけれど。

2009年7月6日月曜日

06Mo. 再投稿

朝職場に行ってから、メールチェック、ZY君の論文添削、Refereeになってる論文のチェックとコメント書き、自分の論文の修正と再投稿、ZY君の論文フォーマットに関する質問手続き、AFさんの発表原稿に関するコメントなどなど、いろいろこなした。

KM君のメールに対する返事を書こうと思っていたのだが、そこ迄手が回らなかった。この他、YSさんのデータ解析の件と、TKさんとの実験の打ち合わせに関して明日に持ち越しとなった。

帰りしな、どうやら、ORDELAのDKさんらしき人を見かけた。そういえば、CGが検出器の事で質問しに来てたなぁ、と思い当たり、きっと、DKさんはここの検出器を修理しに来ているのだろう。明日もいたら是非声をかけなければ。

2009年7月1日水曜日

01We. もう7月

早いものでもう7月になっちゃいましたね。今年も半分終わったか。。。

昨日から子供たちが熱を出し、元気な子供たちは夏休みで大変、というわけで、ほぼ自宅で仕事をしている感じ。むー。

先日の論文への査読コメントに対する返事を考えて、論文を修正し、お返事を書いて、AFさんとDNさんに見てもらっている。

熱を出しているのは、長男と長女。日中寝ていないものだから、夜になるとまた熱がでる、という悪循環。御陰で僕迄少し鼻がでる始末。まぁ、僕は大丈夫だと思うけど、他の子供に移らないかと心配になる。

次男。彼はどうしてもダンゴムシを飼育したいらしい。家内が嫌がる。で、先日は、「ダンゴムシが何を食べるかもわからないし、飼うとしてもどうやって飼ったら良いかわからないからまた今度にしよう」とごまかしたはずだったのだが。自宅でパソコンを見ていると横からやって来て「お父さん、ダンゴムシ調べよう」と言う。仕方ないから調べたら、食べるのは落ち葉だと言う事がわかった。少し砂を入れたペットボトルに落ち葉を入れて、ダンゴムシを入れておけば良いのだそうだ。オスもメスも入れておけば繁殖もするという。

で、次男は、早速小さなペットボトルを探し出し、外に出て行った。しかし、小さなペットボトルではダメっぽいので、今日も断念させて、ちゃんとした飼育容器を手に入れずばなるまい。