2008年9月30日火曜日

原稿書き

昨日ようやく一本論文が投稿できたわけだが、まだまだ抱えている原稿が沢山ある。そのうちのスピンエコーの原理を説明する入門講座の原稿は或る程度仕上がって来たのだが、少し長過ぎると言う事なので、短くしなければならない。文章を見直して消せる所を消してみたのだが、まだ1ページしか減っていない。もっと減らさなければ…

AFさんが彼の論文原稿を持って来て、読んでコメントを欲しいと頼まれた。ので、夕方はその論文読み。

娘のPre schoolで説明会がある、と言う事で夕方早めに仕事を切り上げて参加した。教会がやっているpre schoolなので、最初の全体説明は教会のサンクチュアリであった。その後教室に別れて先生からの説明を聞いた。その中で、娘の名前が何度かでて来て、普段楽しそうにしている様子が分かって良かった。彼女は長男に似て物怖じせず楽しんでいるようだ。回りは英語をしゃべっている環境でちゃんと友達も出来ているようで、とっても嬉しい事である。

2008年9月29日月曜日

論文投稿

朝から、論文とにらめっこ。

先ずは、共著者に回すの待ちの論文。もう一度読んでみたら、いくつかおかしなところがあったので修正。そしてまたペンディングに。

先週英語チェックをお願いしていた原稿が帰って来た。結構たくさん修正があった。昼食後くらいまでかかって直して、日本時間の30日が締め切りなので、全体を見直してから投稿した。

午後からはKS君との打ち合わせ。彼には基本的に原稿を書いて持ってくる様に言っていて、時々様子を見ている感じ。

夕方になって、ZY君がやってきた。彼の論文は彼のボスが持っていて、まだ投稿に至らない。兎に角投稿してみれば良いと思うのだが、なかなか投稿できないらしい。何故だろうか。いくつか疑問点をZY君に聞いてみたが、合点の行かない事もある。やはり彼のボスと直接話し合わなければならないだろう。

その他、オフィスメートが出張から帰って来て、AFとともに、NSEチームメンバーが揃ったので、いくつか懸案事項を話し合ったりした。

2008年9月26日金曜日

Spin Echo SANS

今日は、朝から表題の装置の原理を勉強した。が、理解するに至らなかった。。。まだまだだなぁ。。。

いろいろと溜まっている原稿について考えていた所、ほぼ完成している一編の論文を発見した。読み返してみた。少し表現に問題があるところがあるが、まぁまぁ行けてるじゃん、ということで、それを少し修正。共著者に渡したいのだが、今、共著者は自身の論文で手一杯。彼のテーマは基本的な疑問に対するもので、多くの研究者が考えているにもかかわらずなかなか答えがはっきりしない分野。と言うこともあり、彼は今、deep thinkingの最中なのである。ここで、もう一編の共著の論文を渡すのはちょっと悪いなぁ、と思って今日彼に渡すのはやめた。もうすぐ彼の論文原稿も完成する。それを待ってから渡す事にする。

KS君は時差ぼけだ。

ZY君は、インディアナのボスと連絡が取れないと嘆いている。何故連絡がつかないのだろうか…。謎。

スピンエコーの原理の原稿は、ちょっとペンディング。
圧力効果の話は、全く原稿書きが進まない。。。ヤバい。
その他の原稿に至っては見る事も出来ない。。。本当にヤバい。
KS君の論文は、進んでいるのだろうか…

心配事が多い中、週末である。週末は天気が悪いが、ゴルフの練習へと勤しむのである。そして、子供たちとテニスの練習。彼らにテニスを仕込むことになったのだが、僕程度のレベルで、”仕込む”事が出来るのであろうか。謎。

2008年9月25日木曜日

打ち合わせ

今日は朝からKS君と打ち合わせ。彼の滞在中にする事を話し合った。

基本的には論文を書く事、なのだが、彼は沢山面白い結果を持っていて、どれをどのようにまとめるか、と言うのがなかなか難しいのである。うまく交通整理が出来れば良いのだけれど。いずれにしろ、しっかり議論しながら進めて、良い論文をまとめることができるといいなぁ。

それ以外には、共著者から帰って来たコメントを論文の原稿に反映し、英文添削を同僚に頼んだ。週末に読んでくれることになった。提出の締め切りが来週なので、なんとか間に合いそうだ。

2008年9月24日水曜日

入国トラブル

K大のKS君が今日から40日程滞在するためにやってきました。今回の彼の目的は、前回ここで実験して得たデータの追試と論文執筆です。彼は、K大が学生を海外に派遣するための基金に応募し、自らその渡航費を獲得してやって来た、というわけで、これだけ見ればもう一端の研究者のようである。

と感心していたわけなのだが、今日到着した彼から入国の際のトラブルの話を聞いた。我々の研究所で実験を行うためには、必ず、business tripの扱いにしてもらって入国する必要がある。以前ORNLを訪問した時彼はそれで失敗しているから、この点については問題ない、と思っていた。ところが、このビジネスでの入国でトラブルになった、と言うのである。話を聞いてみれば、ビジネスだと言ったら、入国審査官に怪しまれた、と言うのだ。何故だろう?確かに彼は少し風貌が怪しいし、挙動不審に見ようと思えば見えない事もない(KS君ごめんね)。ただし、そんなに変なやつではない。もっと怪しいやつは世の中に五万といるはずだし、そんなに怪しいはずはない。

「ビジネスとはどんなビジネスだ」
『研究者だ』
「怪しい。どんな研究をしているんだ」
『xxとxxを混ぜたときの臨界現象を中性子散乱を使って研究しているのだ』
「怪しい。ちょっと来い」

というわけで、別室に連れて行かれたらしい。聞いた事ない話である。

別室でもいろいろ問いつめられたらしい。ただ、勿論彼にはやましいことはないので、研究者だ、実験のためにきた、と言う事をしつこく繰り返していたらしい。

よくよく話を聞いてみると、審査官が気にしていたのは、「お金」の事らしい。それで納得した。

一ヶ月も研究のためにやってくる彼はどこからお金をもらうのか?

これが審査官の疑問だったのだろう。そしてKS君はそれに対して答えを言わなかった。もし、そのお金の出所がアメリカ国内の研究所からだとしたら、それは、きちんと就労ビザなり交換留学生ビザなりをとってこなければならない。それを審査官は問うていたのだろう。

つまり彼はこう答えれば良かったのだ。

自分の渡航費と滞在費は、K大がサポートしてくれています。その証拠はこれこれです。

これなら、きっと審査官は何も言わずに通してくれたはずです。

なるほどなぁ。きちんと審査してるんだなぁ、と思った出来事でした。いずれにせよ、もしかしたら強制退去になるかもしれない所を、審査官も納得してくれて入国させてくれたわけで、運が良いのやら悪いのやらよくわからないですね。

2008年9月23日火曜日

4時間に一回

昨日スタートしたスピンエコーのダミー測定。午後7時頃止まってました。今朝リスタートしましたが、お昼過ぎに止まってました。再スタートしましたが夕方止まりました。そして再スタートしました。さて今日は何時まで動いているでしょうか。こんな状態ではとてもじゃないが実験など出来ないではないか。困った。

と言って、日本だったら僕が治さなければ行けないわけだが、コチラでは、僕が治すと言うわけにはいかない。プログラムとハードウェアの相性の問題だと思われるのだが、先ずはプログラマに治してもらう、と言うことになる。彼が忙しい人なので、なかなかすっと治してもらうことができない。この辺は少し難しいところだ。とはいえ、まだビームがでるまでは少し間があるのでそれまでに治る事を期待しよう。

それ以外の時間は、スピンエコーの原理の執筆を続けた。随分全体の見通しも立って来た。最後のトピックはかなり勉強しなければならないので論文検索と論文読みなどにもいそしんだ。

2008年9月22日月曜日

執筆

最近文章書きにおわれています。今年中の締め切りと言う原稿が沢山あって、全て間に合うかどうか、自信がありません。そのうち二つは日本語で書くのですが、割としっかりと説明を尽くさなければいけない感じで、大変そうです。英語の論文もあるんだけどなかなか手が回りません。さらに、共同研究者の論文も。読めてなくてごめんなさい。

今日は、そのうちのスピンエコー入門講座の原稿書きをしていました。もう大分書いたのですが、まだまだ書く事があって、ちょっと分量が多くなりすぎる感じで、多分後から見直して削除しなければいけない事が沢山でてきそう。でも、兎に角全体を通して書いてみないとどんな感じかわからないので、今はひたすら書きまくっています。入門講座なので、僕もかなり勉強しなければならず、わかったつもりで余り深く吟味していなかった事などをおさらいしているような状態です。

また、今日は装置の立ち上げも行いました。久しぶりにダミーの測定を行っています。前のサイクルの終盤、僕が日本に居る間に、電源のトラブルが沢山発生していたようで、その確認も含めてのチェック測定です。案の定、最初なかなか立ち上がらず苦労しましたが、最終的には立ち上がって、ダミーの測定を始められました。

来サイクルの小角散乱のビームタイムについてSKとAFらと相談して日程をフィックス。ビームタイムリクエストを提出した。また、今週からやってくるKS君の入構の手続きで若干新しい手続きが必要だとの連絡があったので、詳細がどんなものか聞いておいた。

週末にNSFのグラントに共同研究者として名を連ねた書類を作成した。一応、インディアナのボスにその旨報告。問題はないことと、もう少し踏み込んで活動できる事もわかった。最近この件でボスと話をした所、僕の現在の立場はスタッフだけれども、学生の面倒を直接見たり、グラントに主たる研究者として応募したりする事が出来ないのだそうだ。でも、それを出来る様にするのはそれほど難しい事ではない、という説明を受けたので、今後これをクリアする方向で動こうかと考え始めている。

こうして見ると、段々とアメリカのシステムにフィットする様に動き始めているようだ。

2008年9月12日金曜日

通常営業

ようやく平常に戻って来た。

朝から、国際会議のプロシーディングスを書く。他にも書かなければならない論文、読まなければならない論文等山積なのだが、とにかく、一つずつ終わらせて行かなければ。

昼食はNJ会のメンバーで、韓国人経営の和食屋Yurakuへ。ここは寿司がまぁまぁ、食べれる所。今日の食事会は、新しく来たお二人の歓迎会を兼ねた物だった。

午後は引き続きプロシーディングス書き。少し解析も必要になったので解析をしながら書き進めた。計4ページ程度の論文だが、取りあえず、なんとか3ページ分くらいはまとまって来たようだ。後少し。

夕方、オクラホマに移ったTHさんと電話で研究について話をする。彼はシミュレーションが出来るので、最近僕が問題にしている事等を話して、お互いに協力してやっていく、という事で話がまとまった。良かった。

2008年9月11日木曜日

久しぶりに更新

久しぶりの更新です。

大阪で開催されたIUCrの後、東海村で開かれた、the 7th international workshop on Polarized Neutrons in Condensed Matter Investigation (PNCMI2008)に参加した。たいそうマニアックな会議であったが世界中の偏極中性子を使っている研究者が集まっていた。3日目に口頭発表したがとても緊張した。良い経験になった。

9/5の飛行機に乗って、アメリカに戻って来た。Hビザになって初めての入国で少し緊張したが、全く何の問題もなく入国出来た。審査官とかわした会話も殆ど無く、「仕事は何?」問いう問いに対して「研究です」と言ったぐらい。三男がアメリカ人だからという理由で初めてアメリカ人入国ラインに並んだ。という事もあって、すべてがすんなりと行った入国だった。NJ会のKHさんに空港迄迎えに来てもらい、KFJのIさんが昼食を準備して待ってくれていて、全員で昼食をよばれ、晩ご飯迄お土産にもらって自宅に戻った。

週末は再度生活を立ち上げる為の準備等をして過ごす。丁度帰って来た日に、STさんに娘さんが産まれたので、土曜日に病院に見に行き、日曜日にはご自宅に戻られた所で自宅に見に行った。うちの三男は9/6生まれなので丁度一年違いなのだが、こんなにも大きさが違うのかと、皆で驚いていた。

月曜日からは仕事場に復帰したが、まずはコンピュータのスクリーニングをしなければならなかった。朝担当者が見つからなかったので、オフィスで仕事をする事にした。ネットワークにつなげなければ良いだろう、という事でオフラインで仕事をする。調べものしたくなったりするのでやっぱり不便。お昼頃には担当者が居たので渡そうとしたが、返す迄数日かかる、と言われたので、その日は仕事を続ける事にして翌朝渡した。丸一日経った水曜日、パソコンが帰って来た。ただ単なるファイルスキャンをするだけなのだが、そんなに時間がかかってしまう。

という日々であったが、今や通常営業に戻った。まだ少し時差ぼけが残っている。