2009年8月26日水曜日

26We. SANS実験終了

結局夕べは1時頃帰宅だったのだが、SANS実験の時は日中ものすごく集中しているからか、帰宅後うだうだする時間が必要で、結局3時頃迄うだうだしていた。朝から実験の様子チェックに行き、上手く行っている事を確認、9時30分頃終了した。残り30分あったのだが、温度変化させてると時間オーバーするので、次の人に譲った。

昼迄データのreductionを行い、昼食後片付け。セルを全部洗って乾かして、一部は返した。明日全部返す。

その後、データ解析を本格的に行い、今回の実験が上手く行ったかどうかをチェックした。以前測定していた傾向と同様な傾向が見えているし、今回は前回より組成範囲も広いので、より詳細がわかる様なデータが得られた。ただ、以前スピンエコー測定した組成が実はあまりよくなかったのかもしれない???という気もし始めた。明日以降詳細にチェックする。

夜メールチェックしたら、PBからメールが来ていた。以前、実験の日程について打診していた事に対する返事だったのだが、少々怒り気味のご様子。明日誤解を解いておかなければ。

2009年8月25日火曜日

25Tu. SANS実験

朝から小角散乱の実験。担当者と測定領域を決めて、調整してもらう。その後順調に測定を開始。

昼前になり、何やらプログラムの様子がおかしいんでないかな?と思い始めた矢先。AJが調子はどうだい?と絶妙のタイミングでやって来た。何やら起こり始めている事を告げると、「あれー、確かにおかしい。なんじゃこら?」という感じで調べ始めてくれる。要するに、プログラムが暴走していた。原因は、検出器を制御するwindowsが死んでいたからで、それを立ち上げ直して、メインのプログラムをリスタートしたらうまく動き出した。

夕方食事に戻り、実験室に引き返す。
後一時間程で朝迄の測定をかけてお家に帰る。帰宅は丁度日付の変わる頃か?SANS実験にしてはまともな時間に帰れそうだ。

2009年8月24日月曜日

24Mo. 準備

朝からずっと小角散乱実験の準備。明日から24時間の実験。

Physical Review Eから正式にacceptの連絡が来た。最近APSの雑誌にアクセプトされると、Physics TodayとかPhysicsとかに掲載になるかもしれないと言う訳で要旨を受け付けるらしい。どうしよ。

23Sa. カニ

午前2時出発、カニ釣り企画第二弾に出かけてきました。場所は、メリーランド州立公園ポイントアウトルック。

午前1時40分、長男に、「カニ釣り行くか?」と言うと、普段はそんなことでは決して起きないのに楽々起床。次男を起こして準備完了。長女と三男は眠いながらもなんとか車へ。高速道路は空いていて快調快調。高速道路から州道317号線に入ってしばらくすると、何となく、外で「ピーン」て言う音が聞こえる気がする。丁度信号で止まって、窓を開けて音を聞こうとするも、信号が青になると、エンジン噴かしても進みません。パンクです。

走ってる途中でパンクになったのは初めて。スペアタイアを取り出して、道路端で格闘する事20-30分。無事タイヤ交換を終えました。そのまま走り続ける事にしましたが、目的地迄後100マイル。時間は3時30分。パンクしたのは左フロント、というわけで、スピードを出すのが怖い。ゆっくり走り、気がついた。こんなペースでは目的地に着く頃には朝になる。スペアタイアで100マイル、往復すれば250マイルも走れる物か?しばらく頑張る。子供らの声援を受けながら頑張る。

が、これ以上トラブルが出る事を避けて、残念だが、帰路につく事にした。というわけで、子供らに恨まれながらもかに釣りは参加出来ず。帰る道々子供らをなだめたりすかしたり。結局、自宅に到着したのは朝5時過ぎ。そのまま目的地に向かったとしたら、6時30分頃到着だったか?

と言う訳で帰宅後就寝。

起きて、タイヤ屋さんへ。パンクの原因は、タイヤの老朽化が主と見たので、新品を購入。アライメントしていると、何やら部品が新しい物が取り付いてて、それが少し取り付けがおかしいからアライメントがうまく取れない、とか言う。この車、ホントにいろんな所に「だまされてる」と思わす様な仕掛けが待ってる。とはいえなんとかアライメントしてもらい、午後からバーベキューに参加。

BBQはカニ釣りに行ったメンバーがカニを持ち寄り、焼きガニがメイン、という贅沢もの。見てみれば、大量のカニ。大人四人と子供五人(大人のうち三人が女性、子供のうち釣りが出来たのは2-3人かな?)で、40-50匹。大量でしたね。カニ焼いて、肉焼いて、野菜焼いて美味しく食べて、子供達は公園で遊び回って、大人はお酒も飲んで、大いに騒いで夕方帰宅。

タイヤ代が高くついた日曜日でした。

2009年8月20日木曜日

20Th. cicada killers

朝、職場で仕事をしていたら、家内から、「玄関前の木に蜂が沢山いて困る」という連絡が。みんなが、蜜蜂だ蜜蜂だ言うから、「種類を調べてから連絡しなさい」、と言って電話を切った。が、木にいるって言うので、気になったから家に戻った。同室のJSGに状況を話したら、「いいじゃん、honeyとれよ」って。ミツバチならいいんだけど、と思いながら帰宅。見れば、スズメバチではないか。オオスズメバチではないのだが、中くらいのやつ。キイロスズメバチと言う種類が近いのかもしれない。戦おうと思いつつ帰って来たのだが、スズメバチを見た瞬間に戦意喪失。家族には裏から出入りする様に言う。

インターネットでまずは名前から調べた。スズメバチは英語ではhornet。アメリカのこの辺りで見られるのはeuropean hornetという種類が多いらしい。これだと思い、駆除業者に電話。ネットで見つけた会社は、対応範囲外だと言って断られ、別業者を紹介してもらう。別業者に電話したら、範囲内だけど今行ける人がいないから別の会社を紹介する、と言うやり取りがしばらくあり、最終的に、Triangle Home Services Inc.のトラビスが来てくれた。来るなり、状況を調べて、説明してくれた。

この蜂の名前は、cicada killersだ。ほら、その辺で鳴いてる虫がいるだろう、cicada。あれを取って来て、穴の中に埋めるんだ。放っておくとそのうち家の中迄巣を張り出すんだ。奴らはcicadaはじめ、insectsを何でも食べるんだ。家の中に巣が出来たら最悪だぞ。夕べも夜中の12時に電話があって、ある女性の家にいったんだが、家の中にこの蜂が飛んでたんだ。彼女は壁にクラックを見つけて何かなー、と思って押してみたら簡単に壁が崩れたんだそうだ。そこから蜂がわんさか飛び出して来て、それで俺に電話をくれたんだ。あーなったら最悪だ。で、これから何をするかと言うと、とりあえず、この木とその周りの前庭全体に薬品を撒く。今日はそれだけだ。でも、この蜂は厄介だから一回だけではなく何回かチェックに来るよ。毎月こなくちゃ。値段は、今日の薬品散布が$205で、来月から毎月$55だ。もし、その間に状況がひどくなる様なら電話してくれ。ただで対応するから。それから、もし、家の中に巣が出来る様な事があってもただで対応するよ。どうだ?

まぁ、一気にしゃべるしゃべる。もちろん目の前にcicada killersがぶんぶん飛んでて、しかもそんな悪さをするやつなら、金の問題じゃないって言う訳で、「OK、じゃぁ、やってくれ」。しかし、この値段は適正価格なのかどうかはわからない。まぁ、家の中に巣が出来た時にただでやっつけてくれるんなら安いのかも。でもきっと、家の中の対応をする時にはいろんな所ぶっ壊すんだろうなぁ。。。

今日は庭に、Cypen TCとか言う薬品を10ガロンも撒いて帰って行った。今から2時間は庭の草に触るなよ。から始まって、今日やった事を詳しく説明してくれた。まぁしゃべるしゃべる。ひとしきり説明をしてくれた後、「で、君は何処から来たんだ?」と聞かれ、「日本だよ」と言ったら、満面の笑みを浮かべて、「そうかぁ、日本かぁ。僕は行った事はないんだがいいとこなんだよなぁ?」って。そこからまたしゃべるしゃべる。彼には19, 16, 14歳の子供がいるんだそうで、うちに4人いると言ったら、またまた良くしゃべってた。明るいおじさんだった。

それにしても、cicada killers、直訳すれば、蝉殺し。すごいネーミングだ。前出のeuropean hornetsはcicada killersよりは少し小さいのだそうだ。そして、今年はここ20年の中で、蜂の活動が最悪と言って良い位活発なんだそうである。彼の言うには、
1. 冬があまり寒くなくなった。
2. 夏になっても、今年は雨が多かった。
3. 気候変化でそもそも数が増えて来た。
ということから、活発なんだろう。と言っていた。ここでも気候変動の影響が。

それにしても、早く完全駆除出来る事を願うのみである。

googleでcicada killersを調べてみたけど、なんか、見てたやつとは違う様な気が?あれれ?

2009年8月19日水曜日

19We. 釈然としない

一昨日から昨日にかけて、Physica Bに三件、Macromoleculesに一件アクセプトされていた論文が出版になったと連絡があった。共同研究者の皆様、ご苦労様でした。

釈然としないのは、今日アクセプトの連絡があった論文。元々、Physical Review Lettersに投稿したのだが、3人のレフリー中、二人がPhysical Review E止まり、という判断だったので、PREに再投稿した。一応、Rapid Communicationで投稿していたのだが、今日きたのは、regular articleとしてアクセプト、という物だった。投稿のとき選んだ分野も変更された。その上、PACSナンバー*も新しいのがふされていて、しかもそれがメインだと言う。その番号を調べてみたら、Microscopyである。僕がやってるのはMicroscopyでは決してない。というわけで、そのPACSナンバーだけはやめて欲しい旨メールを送った。今回の論文は、single authorで初めて書いた英語の論文で、出版が受理されたのはもちろん嬉しいのだが、なんにも思う様にならなかったので何となく釈然としない。贅沢でしょうか?

あ、考えてみたら、投稿の時に、Rapid Communicationにする理由をきちんと書いてなかった。あー、それでだ。ミスったな。このブログ書いてて気がついた。これで腑に落ちた。

*PACSナンバーというのは、物理系の雑誌に投稿する時に分野をわかりやすくする為に、分野や方法等を番号で表してある物で、3-4個の番号が各論文についているのだ。もともと3つは選んでいたので、その3つにしておいて欲しいのだけど、editor判断では少し分野が違っている、という事なのだろう。

2009年8月12日水曜日

12We. 続分解能

grantの申請のためpower pointで一ページにまとめた物が欲しいと言われたので、ZY君にお願いした。割とすぐ届いたので修正してまた送り返した。

装置の分解能が少し良くなったようだ。とはいえ、通常僕には関係のない高角域での話なのだが。それにしても少しずつ調整の仕方がわかって来た。

YLさんによるセミナーがあった。タンパク質のクラスタリングの話。スピンエコーの結果もあった。が、今イチしっくり来ない話だった。

2009年8月11日火曜日

アメリカの郵便事情

アメリカに来てから三年以上経ちますが、アメリカの郵便事情には驚くべき事がいくつかあります。

日本から学会誌が毎月(?)届く事になっていますが、今日届いた物は驚きでした。封筒のみ!中身無し。どっかで落ちちゃったんでしょうねぇ。これって、届ける人にとってみれば、中身の無い物を届ける訳だから、ある意味、届けたくないはずだけど、中身が無くても封筒に住所が貼ってある以上は、届けるのが自分の仕事。中身があるかどうかは関係ない、と言う感じ。各個人の仕事に対しては責任感があるのでしょうが、中身を探す、という責任感はないらしい。つまり、配達の途中で中身が落ちる様な甘い包装をしたのが悪い、ということらしい。アメリカ人が箱を発送するときの厳重な梱包を見れば、その意味が分かる。

その他にも、
言わずもがなですが、届かない、という事が割と頻繁にあります。
箱の中身から何か無くなってる。
箱三つ日本から同時に送ったが、最後の一つが他のが届いた後一ヶ月位してから届く。
少し大きな箱が届いた事になってるが届いてない。営業所に連絡してみると、郵便受けに入れたと言う。郵便受けはそんな箱が入る程大きくない。。。結局、営業所に戻っていてそこ迄取りに行く。
などなど、という事がありました。

日本では郵便物が普通に届くのが当たり前。でも、この国では届かなくても不思議はない。そんな事にも慣れてきました。もっとも、慣れた所で、郵便物が届かないのは当然腹が立つのだが、中身を取り返そうとしても徒労に終わる事がほとんど。むー。

2009年8月10日月曜日

10Mo. 分解能

先週AFさんが実験をしていたら、少し分解能が悪い、というので、今日は少しその辺りのチェックを始めた。

ビームタイム決定委員会が開催された。実験ができるかできないかを決めると言うもので、我々にとってはそれなりに大きな意味のあるものだ。結果は、良かった所悪かった所もいろいろあるが、どうあれ結果は出たので、後はそれに合わせて運用すると言うことになる。向こう半年の実験の様子がわかったので、またこれから気合いを入れ直して頑張らなければ。

2009年8月5日水曜日

05We. やっぱり壁は厚かった

三人目のレフリーからのコメントが帰って来た。ついでに、最初のレフリーの二回目のコメントも一緒に送られて来た。結論は、reject。今回チャレンジしていたのは、Physical Review Lettersという物理系の雑誌としては権威のあるところ。三人のレフリーは三人とも好意的なコメントなのだが、PRLに掲載するには不十分、ということらしい。でも、レフリーみんな、面白い、と言ってくれてる、というところが、何となく釈然としない。ただ、コメントが言わんとする事はわかるし、これ以上抵抗しても仕方が無いので今回は諦めた。残念だが、また次の機会をうかがう事にしよう。で、今回の論文に関しては、コメントを加味して修正し、別の雑誌に投稿する事になるが、出来るだけ早めに修正して投稿しよう。それにしても今回は残念だった。