2008年6月23日月曜日

スピンエコーの実験

今日は午前中快晴、夜少々雷雨。

今日からストーニーブルックのTKさんと一緒にスピンエコー実験です。午前中、試料の準備、装置の準備を行い、お昼前には測定を開始できました。今回の実験は、これまで二回程予備実験を行い、試料濃度を上げての実験です。課題もしっかり採択されており、落ち着いて良い実験をするのみです。実験は長時間測定で、一つの試料を1日から2日かけて温度変化を測定する、というもの。最初の試料のデータを見てみた限り、予想通りの緩和カーブが得られているようだし、データも奇麗に取れている。さい先よい滑り出しである。

また、今日から我々の研究所では中性子の夏の学校が行われている。この夏の学校は毎年行われ、一年おきに、小角反射率組とダイナミクス組がそれぞれ主催することになっている。今年は小角散乱、反射率計についての夏の学校で総勢37名が参加しているそうである。丁度TKさんの実験を立ち上げようとしていたところ、CBさんがやってきて、「スピンエコーの説明を5分でよろしく」と言って来た。英語で5分のスピーチをするのはまだしんどいのだが、スピンエコーの説明をするだけの事なので、まぁ、なんとかこなした。途中で、英語がグタグタになってしまったが、皆真剣に聞いてくれたし、質問もしてくれたのでよしとしよう。

午後からはその夏の学校の生徒さんの普段やっている研究に関するポスターセッションがあり、数人の研究についてポスター発表を聞きに行った。夏の学校で普段その生徒さんが行っている研究のポスター発表、というのはこれまで聞いた事のない試みであった。普通夏の学校の生徒さんは聞き役になる事が多いが、その初日に自分から説明する、という時間がある事は学校をこなれたものにするためにはとても良いものであると感じた。勿論その分中性子に関する講義もしくは実験に割く時間が減るわけだが、効率的に話が進むことや、小角などだけでなくそれ以外の中性子のスタッフと知り合いになれるなど、+に働く事が多いと思った。

昼はベトナム料理フォーを食べ、夜は韓国料理を食べて、実験のチェックを行った後に帰宅した。今日は有意義な一日だった。

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