2008年6月19日木曜日

満月の夜に遭いましょう


一日遅れです。

やってきました6月の満月。そう、6月18日は満月です。そして、デラウェア州の海岸では、午後10時に満潮を迎えます。カブトガニ再び!

朝からそわそわ。今週は特にする事もないので、いろいろ論文を漁って読んでいます。特にラメラ構造に関する論文をメインにしています。その他、麻酔剤の話など。



夕方帰宅した後、日本語学校で知り合った、Kさんたちとレッツゴーです。車七台で連なって行くんです。凄い。僕はBさんの車に乗せてもらって優雅なひととき。雨が降ったり、虹が出たり。そんな道中に撮影したのが上の写真。

途中でトイレ休憩を入れながら、目的地の海岸へ。今回は、前回にも行った、Port Mahonを起点にして、南へ下りつついろいろ海岸を探してみる、と言うことになっています。

Port Mahonは先月チャレンジした時は通行止めになっておりましたが、今回は大丈夫でした。兎に角進んで行くと、海岸線に到着したのですが、そこでみたものは…



夥しい数のカブトガニの死骸…生きたカブトガニを1,2匹見つけたものの、目にするものはほとんど死骸でした。海岸線が先月のストームのせいでしょうか、荒れており、beachと言うよりは、むき出しの岩がごろごろしていると言った感じでした。以前、この地を訪れた事の或るKさんが、昔の様子と全く違う、と絶句したのもわかります。人々が優雅に遊べるような海岸線ではもはやなくなっており、恐らく、産卵地を見つけようと必死で探したものの力つきてしまったものなのでしょう(想像)。とても長居できるような場所ではありませんでした。

そして、南下をはじめたのです。

先ず最初のPickering beachへ行ってみると、いました。前回とは異なり、この海岸で結構たくさんのカブトガニに遭遇しました。


このような集団が浜辺のあちらこちらに見えました。自然の神秘を感じつつ、暫くこの海岸でカブトガニを眺めることにしたのでした。



満月もとても奇麗に現れました。
#カメラがしょぼいので、夜間撮影するとノイズが多すぎて画像処理もうまく出来やしない。残念。

そして、暫く経ってよーく足下を見てみると…



カブトガニの卵発見!(カブトガニの体の横の石粒のようなのが卵です)
こうやって海岸にたくさんの卵を産み、太陽の光で温めてもらって、卵から孵ると言う、古から脈々と続く生命の営み。その一端に触れることができて、やはり感動せずにはいられません。よく見ると、卵の大きさはまちまちでした。これ、こうやって浜辺にむき出しなのが普通なのか、少し埋まっているのが普通なのかよくわからないけど、産卵のためにやって来たメスは若干砂を掘って卵を産んでいるようでした。まぁ、波に洗われてこのようになるわけで、恐らく外敵にやられてしまう卵もあると思われますが、このうちの1割くらいは海に帰って行くのでしょう。そしてこれからもこの営みは毎年続けられて行く事でしょう。

今回は、感慨深い観察日記となりました。
今回ご一緒した皆様、どうもありがとうございました。

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