今日は朝からスピンエコー実験。
職場についたら、原子炉が丁度full powerになった所でした。すぐに装置の所に行き、ビームを待つ事に。根元のシャッターが開き、うちの装置のシャッターを開けた所、放射線チェックをしている人が、「いつもに比べて線量が凄く低いけど、ちゃんとビーム出てる?」と。ビームモニターのカウントを確認して、「あぁ、これは、新しいNVSを入れたんで、その回転方向が逆になってビームブロックしてるんだと思いますよ。」ということで、NVSの回転方向を逆にした。これ、日本で昔経験した事があるので全く焦らずに理解出来たんだけど、初めての出来事だったら、ものすごくあたふたしていたでしょうね。しかも、他の装置担当者はいないから、相当困ったはず。案の定、回転方向を逆にしたら普通にビームが出て来て、装置の調整を行えた。
今日はまずは波長校正から。AgBehのピーク位置で波長を確認して、広い範囲のエコーを測定して波長分布を確認する。という作業。本当は、チョッパーを使いたいんだけど、壊れてて動かないから仕方が無い。結局、夕方までかけて、波長校正を行った。もう少しいい条件に持って行きたかったんだけど、夕方になってたし、自分の測定を始めたいので途中で切り上げて測定にかかった。
その間、ガイドホール拡張のための冷却水の能力の計算の為に、僕らの装置の電気食いコイルのスペックを連絡したりした。結局、今計画している冷却水のキャパで僕らの装置の冷却も問題なさそうだ、という結論になったので安心した。
夕方から分解能測定を始めて、夜中に試料の測定を開始した。今回の実験は、ある程度結果を予想しているものの、本当にそうなるのか全く分からない。これから10日間、楽しみな実験である。
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