今週末は、Independence Day (7/4)を祝う週末で、3連休。さて、何をしましょうか。
ブルーミントンから車で2時間ほどの場所に、Lincoln Cityという町があり、ここに、Lincoln Boyhood National Memorial Parkがある。Lincolnとは言わずと知れた、アメリカ16代大統領Abraham Lincolnのことである。子供たちが学校でよく習ってくる大統領の一人である。
1809年にKentuckyで生まれたAbrahamは1816年にIndianaに移住する。1830年までの14年間、7歳から21歳の期間をIndianaで過ごしたのだそうだ。このnational parkはその土地に作られたものである。Lime Stoneで作られた奇麗なvisitor centor、Abrahamの母Nancyとその他Indianaのpioneerを祀ったPioneer Cemetery、遊歩道、Abrahamの時代を再現したFarmなどからなり、Abrahamの幼年期を考えるによい場所である。Visitor centerでは30分おきに映画が上映され、AbrahamがIndianaで過ごした期間の歴史的背景が説明される。母Nancyは賢くて優しい母であったのだが、White snake-root plantと言う有害な草を食んだ牛から採取された牛乳を飲み、帰らぬ人となる。この頃の人々はmilk sicknessと呼んだそうだ。その後、父ThomasはKentuckyから新たな妻Saryをめとり、小さな小屋に8人での生活を送ることとなる。Saryには3人の子があり、Abrahamと姉のSarah、いとことの共同生活ということになる。Abrahamはこの地で、父の手伝いをすることで農夫、あるいは大工としての能力を身につける。青年になったAbrahamはOhio riverを往来する船に乗り遅れた人を運ぶことで重要な生活の糧を得ていたらしい。Ohio riverの渡し船を経営する陣営からこれをねたまれ訴訟を起こされる。その法廷でAbrahamは「自分は渡し船などしていない。川の真ん中まで船をこぎだしただけだ」と主張し、これが認められたのだそうだ。若い頃から知的な一面とユーモアを持った人物であったらしい。彼は本を読むのが好きで、その当時高価であった本、身の回りで目にすることのできた本はすべて呼んだのだそうだ。George Washingtonの伝記を読んで感動したりしたそうだ。さらに、初めて訪れたNew Orleansで奴隷売買を目の当たりにし、人類の平等を考えさせられるきっかけとなったのもこの頃のことだそうだ。その後、1830年にIllinoiに移住し、1861年に大統領となりWashington DCに移ることとなる。1865年の4月に暗殺されるまで大統領としてリーダーシップを発揮したとのこと。そのリーダーシップはこの頃のパイオニア精神が大きく関わった、という説明であった。
日本でもAbraham Lincolnのことは学ぶし、伝記も読んだはずだ。でも、このような土地でその人の生い立ちを目の当たりにすることによる新鮮な感覚は、何か代え難い示唆を与えてくれるような気がする。貧乏な家庭で育ったAbrahamがアメリカの大統領として1800年代に大統領足り得たことを考えると、日本の貴族制度や将軍の世襲制、ひいては現在の政府のていたらくと鑑みても重要な歴史的事実と考えることができるのではないか。リーダーシップとはパイオニア精神の現れであり、研究者として活動する自分もパイオニア足り得たいと思いを新たにするのであった。また、これを見た子供たちが何かを感じてくれていたらそれもまた何者にも代え難い。
夕方は近くの大学キャンパスで行われた花火大会を見物に行く。153発までは間延びした花火であった。その後連射があり、それでおしまい。やっぱり日本の花火が懐かしい。
0 件のコメント:
コメントを投稿