2010年1月28日木曜日

28Th. 終電

今日から実験開始です。小角散乱とスピンエコーの実験です。試料はKM君が作り、それを装置にセットして測定を行います。HEさんと僕とでその分担。HEさんはドイツ在住が長かったこともあって、装置の事も良く知っていて、ソフトウェアの使い方とか、あまり気にしなくても、彼がさくさくやってくれます。

昨日お願いしていた書類は今日も結局届かずです。それでも、必要な数値を自己申告してなんとか実験室に入室出来る様にしてもらえました。もちろん、必要書類は必要な訳で、引き続き研究所には連絡を取っているのですが、なかなか話が前に進みません。電話したいけど、実験が忙しくてその余裕も無いし。困った。

さて、実験は順調に進み、夕食後、over night runを仕掛けに実験ホールに戻ってみると、装置にトラブルが。速度選別機が止まっており、試料の測定が途中で止まってしまっていました。装置担当者に自宅から装置の復帰をしてもらい、測定を続けました。over night runをしかけて、急いで駅へ向かいましたが、残念ながら一歩及ばず、終電を逃してしまいました。研究所の入り口のガードの人に、タクシーって呼べないだろうか、と聞いてみましたが、

「こんな時間に働いていないわ」

という答えだったそうです。そりゃそうだ。

というわけで、今夜は研究所で一夜を明かして明朝ホテルに戻ることになりました。日本から来ている二人は時差ぼけも手伝ってすっかり夢の中です。

2010年1月27日水曜日

27We. 忘れ物

ミュンヘンに無事到着し、FRM-IIに入り、ポケット線量計を受け取ろうとしたところ、、、
「放射線記録はどこだ?」といわれ、
「いや、以前持って来たから大丈夫だろう?」と言ったら、
「その後の記録がわからんじゃないか。だから、ダメ。」となり、結局、線量計をもらえない。そうなると、バッチも簡易のものしかもらえなくて、とても不便。

というわけで、所属の研究所に連絡して記録をメールかファックスしてもらう事に。が、アメリカはまだ朝4時。ダメもとでメールを送っておいた。

その後、結局ドイツの事務がしまってから、連絡を受け取った。
「個人情報を含むからメールでは送れない。なぜこのレポートを送らねばならないか、理由を書いてファックスか郵送しろ」
とのこと。

というわけで、理由書を書いて、ファックスした。無事届いてしかも、明日の朝には全ての手続きが出来る様にファックスを送ってくれる事を祈るのみ。

実験の方は、KM君が頑張って、試料準備が着々と進んでいる。

そういえば、もう一つ忘れ物。
ヨーロッパに来たのに、ヨーロッパの電源に接続するアダプターを忘れた。何たるていたらく…
KM君が複数持っていたので、とりあえず借りて事なきを得た。アメリカのプラグは日本のプラグと一緒(厳密には多少違うのだが)だからこの点は助かる。

26Tu. Washington Dulles International Airport

久しぶりのエントリーです。怠けてますが、ちゃんと生きています。

今日からドイツ出張。ミュンヘンの原子炉FRM-IIで中性子散乱の実験です。この実験は、日本の共同研究者が主導して実現しているもので、今回は参加二回目。

久しぶり(前回来たのは小角散乱の国際会議に参加する為に利用した2009年9月)にダレス国際空港に来てみたら、いろいろと変わっていたのでそのレポートです。

以前から出来る出来ると言われていた電車、AeroTrainが完成し一般客が利用出来る様になっていました。先週くらいに出張した同僚によれば、セキュリティチェックゾーンは出来ているけど電車の運用はまだ、と言っていたので、ほんのつい最近使える様になったようです。今回はユナイテッドのドイツ行きという事で、Cターミナルから出発することになります。AおよびCターミナルへはメインターミナルから同一路線でAeroTrainが走ります。一方、成田行きの全日空便が発着するBターミナルは反対車線から発車するという感じ。電車は三両ですが、乗客が少ない時期だからでしょうか、混雑も無くあっという間にCターミナルに到着しました。僕が見た限りでは、2-3分で次発電車が来たので、輸送頻度も高そうです。Bターミナル行きはそれに比べれば頻度が低いようです。Cターミナルに到着してゲートに向かう方向が一瞬分かりにくかったものの、表示も理解しやすくて、全体的に分かりやすく出来ていると思います。これまでの地上を走っていたシャトルに比べればその利用のしやすさは雲泥の差です。

ただ、Cターミナル到着後、各ゲートまではそれなりに歩くことになります。以前に比べれば歩く距離は長くなった様な気がします。

飛行機の間を縫う様に走っていたシャトルに比べれば安全性、スピードの面で格段の進歩と言えましょう。搭乗前にシャトルから見えた飛行機が見れなくなったのは少々残念ですが、それは仕方ないでしょうね。

という訳で、ダレス国際空港のターミナル間の移動が容易になりましたよ、というレポートでした。ダレスへの到着からメインターミナルまでの移動についてはまた後日帰った時に報告します。